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AOI・レジデンス・クヮルテット

AOI・レジデンス・クヮルテット

    -AOI Residence Quartet-

1995年、静岡音楽館AOIの開館とともに、その専属弦楽四重奏団として松原勝也、小林美恵(ヴァイオリン)、白尾偕子(ヴィオラ)、安田謙一郎(チェロ)、いずれも日本を代表する弦楽器奏者たちにより結成された。98年にチェロが河野文昭に交替、2001年、ヴィオラは川本嘉子が後を継いだ。W.A.モーツァルトとシューベルトをたびたび採りあげ、また2000年には三輪眞弘:弦楽四重奏曲《皇帝》ハ長調(静岡音楽館AOI委嘱作品)を世界初演するなど、古典から現代まではばひろい作品で優れた演奏を提供しつづけ、とくに2004年のバルトーク:弦楽四重奏曲第1、3、6番の圧倒的な熱演は歴史的な名演といえる。これまでにP.ロジェ、野平一郎、横山幸雄、田部京子(ピアノ)、佐久間由美子(フルート)、P.メイエ(クラリネット)、福田進一(ギター)の各氏ほかと共演、弦楽四重奏曲を中心に多彩なプログラムで聴衆の耳を愉しませてきた。2010年には菊川文化会館アエル、伊豆市生きいきプラザ、御前崎市民会館、グランシップなど静岡県の各地で演奏。今後の活動がますます期待されている。2013年、静岡県文化財団第26回地域文化活動特別賞受賞、2014年、静岡県文化奨励賞受賞。



AOI・レジデンス・クヮルテット クレジット 撮影:日置真光 (3)
撮影:日置真光


2021松原勝也(ヴァイオリン)ver.2022.8.14

松原勝也(ヴァイオリン)Katsuya MATSUBARA(Vn.)

1963年、東京生まれ。東京藝術大学在学中に安宅賞受賞。クライスラー国際コンクール、ティボール・ヴァルガ国際コンクール等で上位入賞。新日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターなどを歴任。無伴奏リサイタルシリーズ、ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏、武満徹室内楽作品全曲演奏、新曲初演、ジャズ・ミュージシャンとのコラボレーション、即興演奏など幅広い活動を展開している。2007年にはロンドン・ウィグモアホールでリサイタルを開催。2001年から2010年まで第一生命ホールで行われた若い演奏家のためのアドヴェント・セミナー、北九州市立響ホールフェスティバルなどをプロデュース。2012年、東京・春・音楽祭において、J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲の弦楽五重奏版を初演し、好評を得た。また、長崎OMURA室内合奏団の創立当初から共演を重ねており、現在では深い信頼関係を築いている。第17回中島健蔵音楽賞、第55回文化庁芸術祭新人賞受賞。AOI・レジデンス・クヮルテットのメンバー、長崎OMURA室内合奏団アーティスティックアドヴァイザー、東京藝術大学音楽学部教授。




小林美恵(ヴァイオリン)Mie KOBAYASHI(Vn.)

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学を首席で卒業。在学中に安宅賞、福島賞を受賞。1990年、ロン=ティボー国際コンクールヴァイオリン部門で日本人として初めて優勝。以来、国内外で日本を代表するヴァイオリニストとして活躍。これまでに、国内の主要オーケストラ、ハンガリー国立交響楽団、プラハ交響楽団のソリストとして、充実した演奏を高く評価された。また、静岡のAOI・レジデンス・クヮルテットのメンバーをはじめ、数多くの共演者と室内楽の分野においても活動を広げている。2010年には、ロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門の審査員として招かれた。そのほか、フランス、イギリス、タイ、中国、韓国、ニュージーランド等でも公演を行い、洗練され、しかもダイナミックに奏でられる重厚な演奏は、多くの聴衆を魅了した。2015年にはデビュー25周年を迎え、2017年までに6回の記念リサイタルシリーズを好演。2018年からは、Hakuju Hallにてリサイタル「華麗なるヴァイオリンの伝説」(全6回)を行い好評を博した。CDは、「プレイズ・クライスラー」、「J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)」 など多数録音している 。使用楽器は昭和音楽大学所有の1734年製ストラディヴァリウス。現在、昭和音楽大学客員教授。愛知県立芸術大学でも後進の指導にあたっている。

オフィシャルHP:https://miekobayashi.com/

小林美恵(2022.9.10現在)写真1  c) Akira Muto
© Akira Muto



川本嘉子(20.4.10現在)1  クレジット:島崎陽子
©島崎陽子

川本嘉子(ヴィオラ)Yoshiko KAWAMOTO(Va.)

1992年、ジュネーヴ国際音楽コンクール・ヴィオラ部門で最高位(1位なしの2位)、96年、村松賞、97年、第7回新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、2015年、東燃ゼネラル音楽賞・奨励賞の各賞を受賞。アメリカのタングルウッド音楽祭、マールボロ音楽祭、スイスのダボス音楽祭などのほか、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団、アルゲリッチ音楽祭等にも定期的に参加し、M.アルゲリッチやY.バシュメットなど世界一流のソリスト達と共演し絶賛を博している。ソリストとしては、これまでにG.ベルティーニ、J.フルネ、P.マークなどの著名な指揮者と共演。CDは「J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェロのためのソナタ」「シャコンヌ無伴奏ヴィオラ作品集」等をリリース。89年、東京国際音楽コンクール室内楽部門優勝(イグレック・クァルテット)。99年より2002年まで東京都交響楽団首席奏者を務め、2017年より2021年までNHK交響楽団の首席客演奏者を務めた。京都アルティ弦楽四重奏団、AOI・レジデンス・クヮルテットのメンバーとしても活躍。小澤音楽塾、愛知室内オーケストラでは弦楽器アドヴァイザーとして、後進の育成にも積極的に力を注いでいる。日本を代表するヴィオラ奏者の1人として常に第一線で活躍している。




河野文昭(チェロ)Fumiaki KONO(Vc.)

京都市立芸術大学卒業。1982年に文化庁在外派遣研究員としてロサンジェルスで、その後、ウィーン国立音楽大学にて研鑽を重ねる。黒沼俊夫、G.ライトー、A.ナヴァラの各氏に師事。84年、帰国後は独奏者としてリサイタルやオーケストラとの共演を重ね、フィンランドの作曲家、J.コッコネンのチェロ協奏曲やイタリアのL.ベリオの無伴奏曲《セクエンツァⅣ》などを本邦初演する。また、室内楽演奏にも積極的に打ち込み、現在まで、アンサンブル of トウキョウ、AOI・レジデンス・クヮルテット、東京クライスアンサンブルなどのメンバーとして、国内外に幅広く演奏活動を行ってきた。また、ゆふいん音楽祭(1993~2003の間音楽監督を務める)や別府アルゲリッチ音楽祭など各地の音楽祭に参加。2013年より東京都荒川区文化芸術振興財団主催の室内楽シリーズ「ARAKAWA クラシック BOX」の企画、演奏を年4回行い、2016年からは自らがプロデュースをする室内楽シリーズ「カンマームジーク@アルティ」を京都にて主宰するなど、地域での室内楽推進活動を精力的に行っている。第50回日本音楽コンクールチェロ部門第1位(81)、大阪府文化祭賞(92)、京都府文化賞功労賞(2004)等を受賞。平成29年度京都市文化功労者。現在、東京藝術大学教授として後進の指導にもあたっている。

河野文昭、クライス 024(2012.4.24現在)

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